心サルコイドーシスによる障害年金申請事例

会社の定期健康診断を受けたところ、胸部レントゲンで異常の所見があり再検査になりました。その頃、依頼者には咳の症状が出るようになっていました。近くのクリニックでCT検査を受けたところ、大学病院を紹介され、肺サルコイドーシスとの診断を受けました。

その後、肺サルコイドーシスの治療を続けていましたが、そのうちに呼吸が苦しいと感じるようになりました。ある日、呼吸困難で意識を失い、大学病院に緊急搬送されたところ、心サルコイドーシスを発症していることがわかりました。すぐにＣＲＴ-Ｄ植え込みの手術が行われました。

術後しばらく休んでいた仕事に復帰したものの、動機や息切れで外回りがメインの仕事をこなすことができず、事務職への異動を希望しています。

依頼者は、先に肺サルコイドーシスを発症していました。初診日から１年６ヶ月後の障害の状態によっては、さかのぼっての申請も可能ですが、依頼者は初診日から１年６ヶ月後の頃は受診していませんでした。そのため、その当時の障害の状態を示すデータがなく、さかのぼっての申請はできませんでした。

しかしその後、心サルコイドーシスを発症しＣＲＴ-Ｄの植え込み手術を行いました。CRT-Dを装着すると、原則として障害年金２級に認定されるため、今後の分の障害年金を申請することになりました。

また、初診日の病院を特定するため、依頼者に詳細な聞き取りを行いました。依頼者は会社の健康診断で再検査になり、近くのクリニックで再検査を行いました。そこで肺サルコイドーシスが疑われ、近隣の大学病院へ紹介されたのですが、この場合、初診日の病院は、再検査を受けた近くのクリニックになります。このクリニックに、初診日の証明書である「受給状況等証明書」の発行を依頼しました。依頼者は、このクリニックに以前通院していたとのことでしたので、以前に別の傷病で受診した日ではなく、健康診断の再検査を受けた日を初診日とする証明書を発行いただくよう、見本をつけて依頼しました。

診断書には、CRT-Dの植え込み日も詳細に証明していただき、障害年金の受給が決定しました。

⇒お問い合わせページはこちらです