妄想・幻覚が強く、常に悪口を言われている気がするケース

統合失調症の障害年金申請事例


対象者の基本データ
  • 病名:統合失調症
  • 年齢:40代
  • 性別:女性(東京都世田谷区)
  • 障害の状態:妄想や幻覚がひどく、「命を狙われている」「皆が自分の悪口を言っている」などの訴えがある。そのため、自宅に有刺鉄線を設置するなどしている。仕事や家事はできず、日常生活には家族の援助が必要。
  • 申請結果:申請した月から障害年金を受給。(障害基礎年金2級認定)

統合失調症を発症した経緯

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    発病の経緯

ある日、コンビニパートの仕事中に「あのお客様が自分の悪口を言っている」と感じるようになります。しばらくすると、「お客様全員が自分の悪口を言っている」「お客様に刺殺される」などという妄想が出てくるようになり、怖くて出勤できなくなりました。その後も、「自分は暗殺組織団に命を狙われている」などの妄想が続き、家から出られなくなってしまいました。精神科で統合失調症と診断され、現在は通院は夫が付き添い、服薬治療を続けています。

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    手続き内容

この方は、統合失調症の症状である「妄想」「幻覚」が強く、日常生活に支障がありました。少しでも外を歩くと、皆が自分に悪意を持っていると感じてしまうため、外出は夫の車でなければできなくなりました。家事もほぼできなくなり、生産的な活動は皆無になってしまったので、診断書にはその旨を記載いただきました。


障害等級は障害基礎年金2級。申請した月からの障害年金が支給されました。


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統合失調症の申請におけるポイント

妄想・幻覚が続いていること

上記のような妄想・幻覚が強く、自宅に有刺鉄線を設置するなど、通常の日常生活が送れなくなりましたので、診断書にはその旨を記載していただきました。

日常生活には家族の援助が必要であったこと

家事ができなくなり、掃除・洗濯などは夫がするようになりました。食事は夫が買ってくる出来合いの惣菜を食べることが多くなり、自分で炊事をすることが困難です。

労働ができないこと

コンビニパートを退職せざるを得なくなり、自宅に引きこもるようになってしまいました。今後も仕事をすることは困難と予想されます。


このような点が考慮され、対象者は障害年金を受給できるようになりました。

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